――――人は、魔物には勝てない。


 この世界の誰もが口をそろえて、そう言った。
 なぜなら、人間と魔物では命の格(レベル)が違うからだ。

 高レベルの魔物たちに、最弱種族(レベル1)の人間が太刀打ちするのは不可能。
 生まれつき定められた“レベル”の差を覆すことはできない。
 それが、この世界のルール……とされている。

 しかし――俺は知っている。
 世界でただ1人、俺だけは知っている。

 人間はそのルールを無視する【レベルアップ】という力を持っていることを。
 そして、レベルアップできる人間こそが、世界最強に至れる種族なのだということを。

 だから、これから俺が語るのは……。


 ――――人が、魔物を倒してしまう物語だ。