住宅街から大通りに出るとかなりの渋滞。
夕方、しかも雨の金曜日だ。
「お店大丈夫?」
「マスターに断ってきたから。それに、こんな雨じゃ、どうせお客さんは来ないよ」
シド兄はわたしのほうを見て、微笑んだ。
まだ4時過ぎだったけれど、雨雲が垂れこめていて、外は日が暮れたように暗かった。
このまま、ずーっと渋滞が続いて、何時間も家に着かなければいいのに。
そんなことを思ったりしていた。
「最近、あんまり店に来ないね」
「うん。体育祭とか文化祭の準備があって。中間も近いし」
「ちゃんと高校生してんだな」
「そりゃそうだよ」
結局、いつもより30分ほど長くかかって、車はわたしの家の前に到着した。
エンジンが切られ、車内が急に静かになって、なんだか落ち着かない気分になった。
夕方、しかも雨の金曜日だ。
「お店大丈夫?」
「マスターに断ってきたから。それに、こんな雨じゃ、どうせお客さんは来ないよ」
シド兄はわたしのほうを見て、微笑んだ。
まだ4時過ぎだったけれど、雨雲が垂れこめていて、外は日が暮れたように暗かった。
このまま、ずーっと渋滞が続いて、何時間も家に着かなければいいのに。
そんなことを思ったりしていた。
「最近、あんまり店に来ないね」
「うん。体育祭とか文化祭の準備があって。中間も近いし」
「ちゃんと高校生してんだな」
「そりゃそうだよ」
結局、いつもより30分ほど長くかかって、車はわたしの家の前に到着した。
エンジンが切られ、車内が急に静かになって、なんだか落ち着かない気分になった。