もう、何も分からないまま屋上に行った。 私が死んでも誰も悲しまないと思った。 家族は、わからないけど。この世界で考えたらいらない存在だと思った。 だから、自殺しようと決めた。 そう。飛び立とうと決め、足を地上から離したとき、聞こえた。 「ダメだ!紗菜ーー!!」 「っ…?」 た、いき…?どうして?あぁ。あの偽物のラブレターを読んだのか。もう、遅いよ。 「ねぇ、キミは今まで幸せだった?」 私は、問いかけた。