「死にたい」
どうして私、生きてなきゃいけないの?
どうして私、いじめられなきゃいけないの?
どうして私、高校に行かなきゃいけないの?
もう嫌だ。やっぱり生きてても意味ないよ。
命を粗末にしちゃいけないとか、ちょっとは分かるけどそんな余裕はないよ…
お父さん、お母さん、紗夜、ごめんね。
こんな娘で、お姉ちゃんで。
私は、屋上から飛び降りる。
…いいよね。もう苦しくなくなる。楽になれる。そう思うと体が軽い。
身を投げた。
その時だった。
「だめだ!!紗菜ーー!!」
「…っ?」
な、んで…泰喜…?
でも、もう遅いよ。考える時間なんて無かった。
ガンッ!!
そこで私の記憶は途絶えた。