休日が明けて今日は月曜日。


「セーラー服、可愛い」


私は、朝起きて新しい学校の制服を着る。前の学校は少し派手だったからうれしいな、なんて思いながらスタンド鏡で確認する。


「柚葉ちゃーん！　ご飯食べんと遅刻するよー」


　下から美里さんの声が聞こえて「はーい」と返事をすると急いで下へ階段で駆け降りた。


「おはようございます」

「やっぱりセーラー服似合っとるねぇ」

「ありがとうございます、美里さん。セーラー服憧れてたので嬉しいです」


　これは本当の話で私は昔からセーラー服に憧れていたから本当に嬉しい。

　紺色の生地に銀色のラインが襟と袖口にあり、リボンは深緑で落ち着いた感じだ。リボンは学年カラーらしい。スカートも紺色で、右の裾に校章がある。


「さぁ、早く座って。初日なんだから早く行かんとね」

「はい、いただきます」


美里さんのご飯は美味しくてパクパク食べてしまう。最近コンビニ弁当ばかりだったし、当然か。やはり手料理には敵わない。


「柚葉ちゃん、お弁当作ったから持っていきなさい」

「ありがとう美里さん」


　美里さんにお礼を言うと「行こうか」と叔父さんに言われて、家を出た。叔父さんの車に揺られ15分ほどで学校に着き、校舎に入る。


「一条柚葉さん、ですね。こちらへどうぞ」


　中から女性がやってきて職員室へ案内され、叔父さんと着いていくと男性が待っていて「おはよう」と挨拶された。


「一条さんの担任になった吉川(きっかわ)です。よろしくな」

「一条柚葉です、よろしくお願いします」


　ペコリとお辞儀をすると「時間あるから座って待っとって」と言われて簡易ソファに座った。