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「ごめんください〜! 美里ですー」
インターフォンを押し、美里さんが大きな声で叫ぶと「はーい」と家の奥から聞こえて玄関のドアが開いた。
「美里さん、こんにちは」
「こんにちは、幸子さん。この子が柚葉ちゃん。これからよろしくお願いします」
私は軽く頭を下げる。
「私、一条柚葉です。よろしくお願いします」
「柚葉ちゃんね、よろしく。幸子です。うちも柚葉ちゃんと同い年の子がいるんだよ」
同い年か、じゃあ同じクラスになるのかな。
「よろしく頼むねぇ」
誰かと仲良くなるつもりはないけど、でも。
ここは社交辞令だよね、うん。
「こちらこそよろしくお願いします」
ご近所さんに挨拶をし終わると、すぐ夕飯になり私も美里さんのお手伝いをしてご飯を食べると1日が終わった。