「そうだよ、璃空たち早く来ないかなぁ」
今日は、赤のギンガムチェック柄のオフショルワンピースにジージャン、靴は白の厚底サンダルだ。私が持ってる中では女の子らしい服だ。
「柚ちゃん、髪お団子いいなぁ。自分でやったの?」
「うん、一応」
「私たちもやってほしい! 良かったら!」
誰かにやってほしいって言われたことなくてどうしようか迷ったけど、頼られるのは本当に初めてで嬉しくて思わず頷いた。
「お待たせ」
和樹くんと植木くんは二人、まるで芸能人みたいなカッコいい格好をして現れた。
「待たせすぎだよ〜今日のお昼は奢りね!」
「仕方ないなぁ」
和樹くんは奈帆ちゃんに笑いかけていて、この二人付き合ってるのかなぁって感じがする。二人が歩きだすと舞美ちゃんと並んで改札口へ向かった。