この状況か、それとも俺の存在が不安なのか。


「いや。入院はしない」


彰はそう答えて、パンフレットを破って見せた。


我ながらベタな演出だと思ったが、それで蘭は安心したようだった。


「ご飯が炊けました」


蘭にそういわれ、彰は口角を上げてうなづいたのだった。