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スーパーですぐに食べられるおにぎりと、後はカレーの材料を購入してきた。


幸いにもスーパーはカレーの日の銘打って、ジャガイモ1個20円。


にんじん一本40円と、格安で材料を手に入れることができた。


一番高かったのはカレーのルーで、ひと箱210円だった。


家に戻ってきた蘭は玄関先で「ただいま」と言って、照れて頬を赤らめ、そそくさとキッチンへ入って言った。


彰はまだ眠っているようで、今の声に気がついた様子はない。


勝手に拝借した帽子をテーブルに置いて、まずはおにぎりを食べて腹ごなしをした。


何事も、お腹が減っては戦はできぬだ。


1個47円で売っていたおにぎりはお世辞にもおいしいとは思えなかったけれど、空腹は最大のスパイスであり、食べ終わるころには満足していた。


少し休憩してお茶を飲んでから、「よし、またやりますか!」と、腕まくりをして立ち上がる。


ついさっきキレイにしたキッチンに立ち、買ってきた材料を並べていく。


ジャガイモ。ニンジン。タマネギ。


肉は高くて変えなかったから、変わりにシーブードミックスを購入した。


300円で一キロも入っている激安品だ。


なんでもサイズが小さかったり身が千切れているというB級品をかき集めて作っているから、安くなっているみたいだ。