「あたしはずっと彰のそばにいる。一緒に殺してくれてかまわない」


真っ直ぐに目を見て言った。


自分の気持ちに嘘はないと、彰にわかってほしかった。


彰は蘭の目を見て、大きなため息を吐き出した。


それは困り果てたような、少し突き放すようなため息だった。


蘭は一瞬胸にチクリと傷むものを感じたが、彰から目はそらさなかった。


「あたしは本気だから」


「……わかった。最後まで俺と一緒にいればいい」


彰はそう言い、横になると蘭に背中を向けて目を閉じたのだった。