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庭に出していたゴミも何度かに別けてすべて捨てて、雑草もキレイになった頃。


彰はまた熱を出して寝込んでいた。


「大丈夫?」


蘭は彰の額に乗せていたタオルを取り替えながら聞く。


彰は荒い呼吸を繰り返すばかりで返事もろくにできない。


顔をしかめ、苦しみに耐えている姿は見ていられなかった。


それでも、以前熱を出したときにはすぐによくなったのだからと、蘭は看病を続けながらきっと大丈夫だと考えていた。


しかし、自体は思ったよりも深刻そうだ。


昼前から発熱し始めた彰は、夜になっても熱が下がることはなかった。


むしろ昼間よりも悪化しているように見える。


苦しげな呼吸を繰り返す彰におかゆを用意して持っていても、ほとんど口をつけることはなかった。


このままだと病院の受診時間も過ぎてしまう。


夜間外来を行っている病院はここから少し離れているから、病院へ行くなら今のうちだ。