調べてみた結果、今日は燃えるゴミの回収日だとわかった。


回収する時間は午前10時まで。


「今は8時だから、十分間に合いますね」


蘭は軍手とマスクをつけて、庭に出た。


「でも、この量を一気に出すのか?」


庭に出ているゴミ袋の大半が燃えるゴミだ。


これをまとめて出したらゴミ回収の小屋はあっという間に一杯になってしまうだろう。


「さすがにそれは無理なので、臭いがキツイものから先に出していきましょうか」


蘭に言われて彰はうなづいた。


そして同じようにマスクと軍手をつけてゴミ袋に近づいていく。


気温の高い日が多くなってきていることもあって、鼻を近づけると結構な悪臭がする。


これをこのまま放置していたらご近所トラブルとかになるんだろうな。


2人で2つずつゴミ袋を持って、少し離れたゴミの回収場所へ向かう。


「なんか、こうして歩いていると夫婦みたいですね」


蘭がそんなことを言うので、なんとなく意識してしまう。


「本当に夫婦だったらいいのにな」


「えっ」


つい口走った彰の言葉に蘭が目を見開いた。


マジマジと彰を見つめている。