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翌日は庭のゴミ捨てから始まった。


「ゴミの回収場所や日付はわかりますか?」


蘭がにぎったおにぎりで朝食を終えたあと、彰にそう質問をした。


「確か、紙をもらったはずだけど……」


彰はそう言ったきり黙りこんでしまった。


町内会などで配られたゴミ収集の予定表があるはずだが、どこに置いたのか記憶にない。


もしかしたら、庭に出している大量のゴミの中に混ざっているかもしれない。


途中で押し黙ってしまった彰を見て、蘭はそのことを察し「大丈夫ですよ。ゴミの回収場所に行けばたいてい書いてありますから」と、彰を励ました。


大事なものまでゴミと一緒にしてしまっていた自分の性格に落ち込みぎみだった彰は顔を上げた。


「本当に?」


まるでいたずらをとがめられた子供みたいな表情で聞く。


蘭はそんな彰に思わず笑顔を浮かべた。


「大丈夫です。一緒に確認しに行きましょう」


蘭は励ますようにそう言ったのだった。