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大学生活が始まってから、彰の生活は細く息をするようなものになって言った。


特別な変化はなにもない。


ただ毎日講義を受けて、食堂で簡単にご飯を済ませて、大学が終わればアルバイトに向かう。


サークルに入って遊ぶ暇なんて少しもない。


友人と作る暇もない。


勉強とバイト。


それが終われば家に帰って眠るだけ。


そしてまた朝になったら大学に行く。


「悪いんだけど、次の講義俺の変わりにノートとってくれない?」


そんな風に声をかけられたのは一ヶ月くらい経過してからだった。


隣にいたその生徒とは、挨拶くらいしか交わしたことがない。


「いいけど」


「サンキュっ!」


何気なくOKした次の講義は面倒くさいと有名な講師の授業だった。