臆病者――。
そう、僕は怖いんだ。
今の僕に、果たして彼女と会う資格はあるのだろうか。急に足がすくんで、それ以上前へ進めなかった。
「あと、もう少しなのに……」
30歩ほど歩けば届く距離なのに、やけに遠く感じた。
届きそうで届かない、僕の彼女への思いのように感じて、急に虚しくなった。
「何してるんだろうな、僕」
情けない。冷静になって考えてみれば、今……ものすごく格好悪い。普段は、こんなにも感情に振り回されることなんてないのに。
「今日は、もう帰ろう……」
そう、僕は怖いんだ。
今の僕に、果たして彼女と会う資格はあるのだろうか。急に足がすくんで、それ以上前へ進めなかった。
「あと、もう少しなのに……」
30歩ほど歩けば届く距離なのに、やけに遠く感じた。
届きそうで届かない、僕の彼女への思いのように感じて、急に虚しくなった。
「何してるんだろうな、僕」
情けない。冷静になって考えてみれば、今……ものすごく格好悪い。普段は、こんなにも感情に振り回されることなんてないのに。
「今日は、もう帰ろう……」