驚いた――。
さっきまで気弱そうに肩を震わせていた彼の姿は、もうどこにもない。そして、しれっとものすごく過激なことを言った。彼の辛辣な語彙力には思わず僕も脱帽した。
見習うべきは、彼の勇姿だとも思った。
山本君も、女の子達も、ぽかんと間抜け顔。
帰るなら、今だ。
「武蔵君、ありがとう」
「こちらこそ。エディ君さえ良ければ、飲み直さない?」
「もちろん」
「じゃあ、僕にご馳走させて。さっきのお礼、というか。僕、タダ飯状態で出てきちゃったから……」
そういえば、確かに。
「ありがとう。じゃあ、ご馳走になっちゃおうかな」
「是非! あんな時間もお金も割に合わないものに払う価値なんてないから、是非!」
彼の辛辣さがグレードアップしている。これはこれで面白いし、僕的には全然ありな展開だ。
「では改めて、僕たちの出会いに」
『乾杯!』
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