ブルーヘヴンの彼方に

うわ、初っ端から想像通りすぎる展開。

やっぱり、僕はこのノリが苦手だ。女の子が元気なのはまだいい。ただ、女の子からやたらぐいぐい来られるのは、正直好きではない。

(これって、山本君が好きそうな女の子ばっかり集められた?)
 さては、僕をダシに使ったな。今更気付いても遅いけどさ。

 一緒に参加したもう一人の男性は、僕の知らない人だ。初対面だが、何となく気弱そうな、控えめな印象の男性。

 その男性と目が合った。
「どうも、初めまして」
「あ、えっと、初めまして。僕は山本君の中学時代の同級生の佐々木っていいます」

 見受けたところ、彼はかなり生真面目な人のようだ。僕は何となく違和感を覚えた。