「いいよなァ、リア充はァ。俺も可愛い彼女欲しいわァー」
「うん、頑張れ」
 たまにはいいだろう。彼はいつも何かにつけてマウントをとるのだから。
「何だよォ、余裕かましてェ。もういいよォ、次は誘わないからなァ」
 その言葉、二度と忘れるんじゃないぞ。これで3回目だからな。
 まあ、3回目の時点で望みは薄いのだけど。
「ごめんね、それじゃ」
 僕は逃げるようにその場を後にする。