「知らないの? ”ジャポニカ”だよ」
「梨歩の言いたいことはわかる。でも、それを言うなら”ジャパニーズ”でしょ。学習帳じゃあるまいし」
「ああ、それだ。”ジャポニカ”」
「だから、日本人ね。話戻そうか」
こんなことってあるんだ、と当時はびっくりだった。私は小学校卒業してから今までの間に15センチ以上伸びて、今では梨歩と私の身長差は10センチちょっとある。
「もう、あたし伸びないよね」
「え? うーん、どうだろう……」
まあ、成長期のピークはとうに過ぎているので致し方ないだろう。
「あーあ、何でこうも差が出るかなあ」
梨歩はELLIEを見ながら言った。
「それは私も思うわ。その歳でその躰は反則だって」
「若葉だって。その歳でそのメロンは反則よ」
「痛った! ちょっと、何すんのっ! しかもメロンって……」
「じゃあスイカだ。あたしは正月みかん。こういえばわかりやすくない?」
「梨歩の言いたいことはわかる。でも、それを言うなら”ジャパニーズ”でしょ。学習帳じゃあるまいし」
「ああ、それだ。”ジャポニカ”」
「だから、日本人ね。話戻そうか」
こんなことってあるんだ、と当時はびっくりだった。私は小学校卒業してから今までの間に15センチ以上伸びて、今では梨歩と私の身長差は10センチちょっとある。
「もう、あたし伸びないよね」
「え? うーん、どうだろう……」
まあ、成長期のピークはとうに過ぎているので致し方ないだろう。
「あーあ、何でこうも差が出るかなあ」
梨歩はELLIEを見ながら言った。
「それは私も思うわ。その歳でその躰は反則だって」
「若葉だって。その歳でそのメロンは反則よ」
「痛った! ちょっと、何すんのっ! しかもメロンって……」
「じゃあスイカだ。あたしは正月みかん。こういえばわかりやすくない?」



