あ、しまった。いつもの癖が……。
「若葉は何かあるとすぐ花のこと話すよね。ホントに花好きなんだっていつも思う」
「ごめん、つい。聞き流してくれていいから」
園芸科高校に3年も通えば、それはもう私にとって習慣のようなもの。梨歩が歌をやめられないのと同じく、私はほぼ四六時中、花のことで頭がいっぱいなのだ。リアル脳内お花畑と言われても、悔しいが言い返す術が見つからない。
「いやいや、そんなわけにはいかないでしょ。あたしにはない乙女要素、少しくらい分けてもらわないと」
「実際は作業着ばかり来てるからね。梨歩が思っているほど華やかじゃないわよ」
「またまた~。学校が作業着でも、バイトは可愛いエプロンつけてやってるじゃない」
「それはそうだけど。作業自体はホントに地味なことの方が多いのよ」
「そうなんだ。あ、そういえば! 若葉のバイト先の花屋さんって確か……造花とかアクセサリーっぽいのも売っているんだよね?」
「そう。フラワーアレンジメントの講師やプロのデザイナーの人もよく来るの。品揃えが豊富で、創作意欲がかき立てられるってよく言われるわ」
私は花のことになるとつい饒舌になってしまう。
「若葉は何かあるとすぐ花のこと話すよね。ホントに花好きなんだっていつも思う」
「ごめん、つい。聞き流してくれていいから」
園芸科高校に3年も通えば、それはもう私にとって習慣のようなもの。梨歩が歌をやめられないのと同じく、私はほぼ四六時中、花のことで頭がいっぱいなのだ。リアル脳内お花畑と言われても、悔しいが言い返す術が見つからない。
「いやいや、そんなわけにはいかないでしょ。あたしにはない乙女要素、少しくらい分けてもらわないと」
「実際は作業着ばかり来てるからね。梨歩が思っているほど華やかじゃないわよ」
「またまた~。学校が作業着でも、バイトは可愛いエプロンつけてやってるじゃない」
「それはそうだけど。作業自体はホントに地味なことの方が多いのよ」
「そうなんだ。あ、そういえば! 若葉のバイト先の花屋さんって確か……造花とかアクセサリーっぽいのも売っているんだよね?」
「そう。フラワーアレンジメントの講師やプロのデザイナーの人もよく来るの。品揃えが豊富で、創作意欲がかき立てられるってよく言われるわ」
私は花のことになるとつい饒舌になってしまう。