梨歩に活力を与える存在、EDENには少しばかり嫉妬してしまう。
(私がどれだけ梨歩にできる限りのことをやっても変わらなかったのに、一瞬で梨歩の気力を取り戻してしまうなんて)
「ねえ、若葉」
「うん?」
「ありがとう」
「な、何よ。いきなり」
「だって、若葉の一番大事な時期に……あたしこうなっちゃったし。それでも、ほとんど毎日学校帰りに寄ってくれてさ」
「それは、当然でしょう」
「高校の友達との付き合いだってあったかもしれないのに、結局卒業まであたしのところに来てくれたよね」
「それは、ちゃんと事情話して理解してもらってるから。梨歩が心配することじゃないわよ」
「本当に嬉しかったよ」
梨歩がはにかむ。
「若葉は大人だね」
「そんなことないって」
「ねえ、若葉……」
「何?」
「あのさ……」
梨歩は遠慮がちに私に言った。
「大学生になっても……若葉、あたしと仲良くしてくれる?」
今日はやけにしおらしい。そんな彼女もまた可愛いんだけど。
「当たり前じゃない。私たち、これからもずっと友達よ」
「良かった」
梨歩は安堵した笑みを浮かべた。
(私がどれだけ梨歩にできる限りのことをやっても変わらなかったのに、一瞬で梨歩の気力を取り戻してしまうなんて)
「ねえ、若葉」
「うん?」
「ありがとう」
「な、何よ。いきなり」
「だって、若葉の一番大事な時期に……あたしこうなっちゃったし。それでも、ほとんど毎日学校帰りに寄ってくれてさ」
「それは、当然でしょう」
「高校の友達との付き合いだってあったかもしれないのに、結局卒業まであたしのところに来てくれたよね」
「それは、ちゃんと事情話して理解してもらってるから。梨歩が心配することじゃないわよ」
「本当に嬉しかったよ」
梨歩がはにかむ。
「若葉は大人だね」
「そんなことないって」
「ねえ、若葉……」
「何?」
「あのさ……」
梨歩は遠慮がちに私に言った。
「大学生になっても……若葉、あたしと仲良くしてくれる?」
今日はやけにしおらしい。そんな彼女もまた可愛いんだけど。
「当たり前じゃない。私たち、これからもずっと友達よ」
「良かった」
梨歩は安堵した笑みを浮かべた。