ところが、ストリートデビューして3カ月が経った頃。
☆
あれは忘れもしない、私の大学入試の3日前の晩。梨歩が病院へ救急搬送されたのだ。一命は取り留めたものの、入院生活を余儀なくされ、大好きな歌が歌えなくなってしまい――。そのストレスから、自暴自棄になって鬱ぎ込む日々を送っていた。
「これならもう……いっそ、死んだ方がマシよ……」
無気力になっていく梨歩の姿を見ているのが辛くて、私は学校から帰るとすぐさま、あらゆるアーティストの音源、梨歩の好きなお菓子や雑誌を病室まで持っていったりした。が、ほとんど変化が見られなかった。
「若葉。あたし、ただ普通に、今までどおり……歌いたいだけなんだよ」
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あれは忘れもしない、私の大学入試の3日前の晩。梨歩が病院へ救急搬送されたのだ。一命は取り留めたものの、入院生活を余儀なくされ、大好きな歌が歌えなくなってしまい――。そのストレスから、自暴自棄になって鬱ぎ込む日々を送っていた。
「これならもう……いっそ、死んだ方がマシよ……」
無気力になっていく梨歩の姿を見ているのが辛くて、私は学校から帰るとすぐさま、あらゆるアーティストの音源、梨歩の好きなお菓子や雑誌を病室まで持っていったりした。が、ほとんど変化が見られなかった。
「若葉。あたし、ただ普通に、今までどおり……歌いたいだけなんだよ」