*
簡易なバリケードみたいな柵が、座席と立ち見席の境界線に当たる部分に設置されている。
「もみくちゃ防止ね。これであたしは安心して観られるってわけか」
後ろの観客スペースには申し訳ないけど。
私は荷物を座席の下に置く。
「あれ? 関係者って結構いるんだね。若葉、聞いてない?」
「さあ。出演メンバーの友達とかじゃないの?」
「ああ、なるほど」
そうこうしてるうちに、関係者席に何人か入ってきた。
「あら」
「あ」
「まぁ、若葉ちゃんじゃないの!」
ロゼさんだ。
「嬉しいわ~。アタシも隣座っていい?」
「どうぞ」
ロゼさんが私の右隣の席に腰掛ける。
「お邪魔しま~す……あら、そちらは例のお友達かしら?」
ロゼさんが梨歩の方に視線を移す。
簡易なバリケードみたいな柵が、座席と立ち見席の境界線に当たる部分に設置されている。
「もみくちゃ防止ね。これであたしは安心して観られるってわけか」
後ろの観客スペースには申し訳ないけど。
私は荷物を座席の下に置く。
「あれ? 関係者って結構いるんだね。若葉、聞いてない?」
「さあ。出演メンバーの友達とかじゃないの?」
「ああ、なるほど」
そうこうしてるうちに、関係者席に何人か入ってきた。
「あら」
「あ」
「まぁ、若葉ちゃんじゃないの!」
ロゼさんだ。
「嬉しいわ~。アタシも隣座っていい?」
「どうぞ」
ロゼさんが私の右隣の席に腰掛ける。
「お邪魔しま~す……あら、そちらは例のお友達かしら?」
ロゼさんが梨歩の方に視線を移す。