「うっ……う……!」
 あの二人、どうやって知り合ったの?
 あたしが死んじゃうかもしれないって時に、二人は二人の時間を楽しんで。
 せめて、若葉の相手がエディじゃなければあたし、こんなに苦しくならなくてすんだのかな。
 そう思うと、余計に腹立たしかった。
 奥手な若葉の恋の成就は、めいっぱい祝福するつもりだった。
 でも、どうしてよりによって、彼なの?
 そして、その瞬間気付いてしまった。
 完全に、嫉妬だ。
 
 幼い頃の記憶。あれはもしかしたら、あたしの初恋だったのかもしれない。
 初めての友達。そう思い込んで、本当の気持ちに蓋をして、気付かないふりをしてしまったんじゃないかって。その可能性も十分にあった。
 今更そんなことをいってもしょうがないのはわかっている。
 あたしには、涼ちゃんという彼氏がいたから。涼ちゃんが大好きだった。
 でも、まさか……あんなことになるなんて。