「う……ぅっ」
 
 あたし、なんてひどい奴なんだろう。

 今、ものすごく……若葉が妬ましいって思ってる。
 今までにない、真っ黒なドロドロしたヘドロみたいな感情が渦を巻いていて。
 気持ち悪い。
 吐き出せば楽になると思ったのに、残ったのは罪悪感と虚無感だけ。
 どこにぶつけたらいい?
 誰に言えば、わかってくれる?
 そんな人、きっといない。
 だって、たった今。
 唯一無二の親友を、あたしが傷つけてしまったのだから。