「……と、とにかく。梨歩、無事でよかった。私、おばさんから報せを受けて本当にびっくりして……そう、彼に。エディさんに――」
「やめて」
「え……」
「やめて。聞きたくない……」
「り、梨歩?」
「……お願い、帰って」
「ちょっと、梨歩。若葉ちゃんたち、遠出先からわざわざ引き返して駆けつけてくれたのよ」
「お母さんは黙ってて!」
「梨歩!」
「いいから! 二人とも帰ってよ!」
嫌だ。もう嫌だ。
何で、こうなっちゃうの?
「……会いたくない」
こんな形で彼に会いたくなかった。
こんな惨めな姿、彼にだけは見せたくなかったのに。
さっきの夢の続きをどこか期待していて。
もし、またエディに会えたなら。
笑って、「あの時友達になってくれてありがとう」って伝えるつもりだったのに……。