エディ。あたし、覚えてる。
 あなたが、あたしに言ってくれたこと。

「――じんるい、みな、きょうだい」

 小さなエディが、呪文を唱えるように言った。
「なあに? それ」
 小さなあたしが彼に訊く。

「とうさんがいってた。ひとは、みんなきょうだいみたいに、なかよくなれるいきものなんだって。だから、ぼくたちもきっと、なかよくなれるよ」
「ほんと?」
「りほ。きょうからぼくたちは、ともだちだ。だから、もうなかないで」