「さくらがおか、りほ。よん、さい……」
「りほ、どうしてないてるの?」
「りほも、おともだちと……おそとであそびたいの」

(そうだ、あたし――)

 寂しかったんだ。ずっと……。

「でも、りほは、びょうきだから、だめなんだって……。おそとであそんだら、しんじゃうかもしれないから。でも、おともだちとおはなし、しなきゃ……おともだちとも、なかよくなれない。りほには、おはなしするおともだちにも、あえないの。いやだ、そんなの。いやだよう……」