生きた心地がしない。
(もしかして、あたし……)
 本当に、死んでしまったの――?
 (かす)かな予感。
 信じがたい、でも。今のあたしの躰は、実際のところかなり危険な状態だった。人一倍脆弱な心臓に負けないくらいの図太さで、今まで切り抜けてきたというのに。そのツケが、今になって回ってきたというの?
 嫌だ。嫌だ。嫌だ。
 死ぬなんて、嫌だ。
 目を見開いても、閉じても……闇は容赦なくあたしの死への恐怖に拍車をかけるように、どこまでもどこまでも付きまとう。
(死にたく……ない)
 まだ、19歳になったばかりだというのに。10代が終わるまでに必ずステージに立つんだって、約束したのに。