「お客様、大変失礼いたしました。チーズケーキと、こちらお詫びに当店おすすめのローズクッキーも一緒にご賞味ください」
「あら、そんなに気遣っていただかなくてもよかったのに。でも、ありがとう。せっかくだからいただくわ」
 8番テーブルのミッションをクリアすると、ちょうど彼女が会計をするところだった。
「あ、ごちそうさまでした」
「ありがとう。また来てね」
「はい」
「じゃあねぇ、若葉ちゃん」
 ロゼさんが彼女に手を振る。
「え?」
「あら、彼女の名前よ。知らないの?」