ブルーヘヴンの彼方に

 もっと、話していたい。できることなら、プライベートでこうやって彼女と話したい。もしそれが実現できたなら、僕はどんなに幸せだろうか。
「そっか。じゃあ、僕の一つ下の学年になるんだね。僕は美山から芹山の専門学校まで電車通学してるんだけど――」

「エディィィィ!」
「……」
 店の奥から、嫌というほど聞き慣れた声が飛んできた。
「いつまでお客様口説いてんのよ! 七番テーブル、注文待ってるわよぉ!」
「口説いてません!」
 一瞬で店中の視線が集まった。

……最悪だ。
 恐る恐る彼女を見る。
「ふふっ」
 彼女は口元を押さえて笑っていた。
「……笑わないでよ」
「ご、ごめんなさい。でも……仲がいいんですね」
 どこをどう見ればそうなるんだ。