「じゃあ、はい。初回の分と、明日の分。これ以上は増額以外譲る気無いから。今日は美味しいお弁当作ってくれてありがとう。俺明日昼頃来るから、先ここ来て開けておいて」

 畳みかけるように言葉を話し、微笑んで颯爽と去っていく日野くん。呆然とする私の手元には、この教室の鍵と、そして、

「いや、多すぎるよ日野くん……」

 また額がおかしいお金の入った封筒が残されたのだった。