「使い捨ての箱代っていうの? お弁当の容器のお金も入れたけど、足りなかったら言って」

「え、っと、う、うん……」

「じゃあ、俺仕事だから、また明日昼休みここで落ち合お。またね」

「ば、ばいばい……」

 私が封筒を受け取るのを見計らって、彼は軽やかに立ち上がるとそのまま去っていく。校舎へ向かう背中を見送って、ふと冷静になった。