「まずお試しで一週間、お弁当作ってくれないかな。それで、どうしても負担に思えるようなら、断ってくれていいからさ」 「私でいいの……?」 「え、受けてくれるの?」 日野くんは私の言葉に目を見開いた。頷くと、それまでどんよりしていた顔色が幻だったみたいにぱっと顔を明るくさせ、私の手をとった。 「本当! 嬉しい、ありがとう!」