いつの間にかずっと私は考え込んでいたらしい。芽依菜ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んでいて、私はすぐ首を横に振った。

「うん、食べてもらう人がいるのっていいなって。今うち親二人とも出張しててさ、家に私一人だから」

「そうなんだ、大変だね……。何か困ったことがあったら教えてね」

「ありがとう」