「それは無理、五十嵐さんにはずっと俺の食事作ってもらいたいから、お金のことはしっかりしておきたい。毎日こうやって献立考えて、色々俺のこと考えてもらってるし。なら今度まとまったお金渡すよ」
「いや、待って、領収書持ってくるから、それ見て決めよう?」
ふと、過去に日野くんが私に渡してきた封筒の額を思い出した。彼のまとまったお金なんてどんな額になるか分かったものじゃない。きちんと領収書見て計算しないと。
「分かった。じゃあ今度光熱費とかの領収書、持ってきてね」
「う、うん……」
「ありがとう。五十嵐さん」