言葉が強い。しかし彼は本気でそう思っているようで、真剣に、まくしたてるような早口で話し始めた。

「待たない。そういうの曖昧にしてると、後で色々事細かく決めなくちゃいけなくなったりするから。今のうちにちゃんと決めておかないと。それに、どこに出かけたとか、何を買ったとか、俺に報告して全部把握されるのも嫌でしょ? 俺は別にそれでもいいけど。レシートとか領収書、買い物をするたびに俺に出すの面倒じゃない? 俺毎日学校来るわけじゃないし」

「でも、買いに行くのはスーパーだし、交通費はかからな……」

「今はそうだろうけど、この先どうなるかなんて分からないし、今度からそうしよう? ね?」