「今貰ってるお金多すぎるくらいだし! というか、やっぱり減らそうよ。多すぎるし」

「……じゃあ、五十嵐さんの食費、それと光熱費と水道費と雑費、俺が払うってことでいい?」

「え……?」

 ぱっと日野くんは顔を上げた。しかしそこに先ほどまでの弱々しさは一切無く、巣食うような瞳がただこちらに向けられていた。