日野くんは私に支えられながら、重い足取りで椅子に座る。机に乗せられたお弁当箱の包みを見て表情を緩めるけれど、全然嬉しくない。彼は絶対大丈夫じゃない。空腹だとしてもこんな顔色が悪くなるはずない。 「日野くん、保健室に……ううん今日は早退した方がいいよ」 「大丈夫、風邪じゃないから」 風邪じゃないなら、もっと別の、良くない病気なんじゃ……? もしかして、日野くん、大きな病気を――? 不安になる私を見て彼は首を横に振った後、俯きがちに呟いた。 「実は最近夕飯食べてなくて」