2回目の出会えた奇跡というものは

今は、最後の委員会をやっている最中だった。
委員長である私は、キビキビ会を進めていく。無事に委員長になれて、少しでも変えてやろうと思った。でも正直、現状維持だけでも大変で五年生に少々キツくあったってしまうこともあった。そんなん私にもこの委員会を通して仲良くなった子がいる。五年生の女の子だ。
仕事の当番が偶然同じになってフレンドリーなその女の子が話しかけてくれたことがきっかけだ。それから、委員会だけの関係だったのかもしれないがその時間話せることが嬉しかった。その子とはもう繋がりがないから話すことはないかもしれないと思うと寂しさを感じる。
最後ちゃんとお礼を言おう。
「ねぇねぇシオリちゃん、今までありがとね。」
「いいえ、こっちも華花ちゃんと話せて嬉しかったです。ありがとうございました。」
次もその子が放送委員をもし続けてくれるのなら、私は迷わずシオリちゃんを委員長に推薦すると思った。
「これで委員会を終わります。」
もう、本当に最後の委員会が終わってしまうので、担当の先生二人にも挨拶することにした。こんなところで後悔はしたくなかったからいろんなところで行動に移すようにしてきたんだ。
「先生、今までありがとうございました。」
「いいや、華花さんが委員長で本当に良かったよ。」
「意見とか、まとめるのすごくうまかったし大変だったと思うけど感謝しているよ。」
「はい。ありがとうございました!」



そして卒業式前日、今日はみんなにとってももちろん私にとっても楽しみな一日だ。なぜなら、先生起案の学年運動会があるからだ。
種目は、リレーや玉入れ、綱引きなどだ。先生が前日だからと、授業を入れずに運動場をとってくれた。
「じゃあ皆!今日は誠意いっぱい楽しむぞ!!」
「「おぉーーーーーーー!!!」」
リレーと綱引きは通常と同じルールだが、玉入れだけ少し違った。
玉を入れるカゴを樋口先生を含めた二人の先生が背負って逃げるのだ。私たちはそれに向かって玉を入れる。
全ての種目が終わり、結果は引き分けだった。
ここで、喧嘩が始まると嫌なので引き分けで良かったと思う。
こんなに楽しい企画を提案してくれるのは先生だけだと思った。