2回目の出会えた奇跡というものは

ある日、私は蘭々ちゃんにあることを尋ねた。
「ねえねえ、質問していい?」
すると頭を上げていいよ!と、言ってくれた。
「なんで、六年生になって私に声かけてくれたの?他にもいっぱい友達いたはずなのに。」
それは前々から気になっていたことで、蘭々ちゃんの周りにはいつもたくさん人がいた。賑やかで楽しそうだったのに何でだろうと気になったのだ。
「あー、それはね…ほら、華ちゃんはずっと静葉と遊んでたじゃん?その姿を休み時間とかで時々見て私も華ちゃんと遊んでみたいなーって思ったんだよね。でもずっと声かけられなくて。だから六年生で静葉とクラス離れちゃってたことが分かって、これチャンスだなってなってね。それと、何だか一人で寂しそうだったからさ?結局あの、一年生のときのことちゃんと謝ってなかったから謝りたかったっていうのもあるよ。本当にごめん。あの時は。」
今はこうして一緒に遊べてよかったと思ってるよ。と続けた。
まさかそんなことを思ってくれてたなんて考えたこともなかった。私にとっては一人なんて別にいいと思っていたけど、もしかしたら誰かに誘って欲しかったのかな。それと、そんなに思っていてくれてたのに今の私はどうなのだろう。愛想もなければ、人見知りであまり喋らなかったお陰で普通に会話すらできない時がある。こんなんでいいのかな。そう思うと一気に後悔と申し訳の無さが押し寄せる。
蘭々ちゃんにもっと信頼されてもっと仲良くなれるようになりたいと願った。