もう、楽しそうだなとしか思えない。そもそも先生もこんなに修学旅行では一緒にはちゃける感じなのかな。いや、これは樋口先生だからこそできるのだろう。きっと私たちがもっと楽しめるように盛り上げてくれてるんだ。
その後、先生や他のみんなとは別れて五平餅を一本ずつ買った後に時間が来てしまっていたのでお土産屋にまっすぐ向かうことにした。
するともう店の中は人だらけで、密集していた。ぶつからないように選んでいく。
「おばあちゃんたちにもたくさん買っておいで」
お母さんにそう言われたことを思い出して、人数分のお菓子を選ぶ。おばあちゃんにはこのクッキーで、家族分にはこのお菓子で…気が付くと、両手には乗り切らないほどのお菓子が乗っていた。
「華花ちゃん買いすぎじゃない?」
レジにたどり着くまでに何度同じことを言われたか。でもその度に、
「いや~お母さんにいっぱい頼まれちゃって。」
とごまかし早歩きでレジに向かった。
「……四千五百二十円です。」
お。ギリギリ払える。でもその前に値段よりも気にしなければいけないことがあった。そう、みんなの視線だ。レジ横にあるモニターにははっきりと『四千五百二十』の文字が出ていて何やらひそひそと声が聞こえる。
うわぁ、やったわ。持ってきていい金額は三千円だからこの値段は絶対ルール違反だとばれる。かといって、この混み入った状況でもう一度並びなおすのはきっと集合時間に遅れてしまう。
「あーもう!いいや!」
そう言ってその分払い、一人だけ他よりワンサイズ大きいビニール袋を持って、何とか集合場所へ走った。
あとで蘭々ちゃんに、大丈夫かと聞かれたがこのことは内緒にしてほしいと頼み込んでおいた。信用してるぞ蘭々ちゃん。
その後、先生や他のみんなとは別れて五平餅を一本ずつ買った後に時間が来てしまっていたのでお土産屋にまっすぐ向かうことにした。
するともう店の中は人だらけで、密集していた。ぶつからないように選んでいく。
「おばあちゃんたちにもたくさん買っておいで」
お母さんにそう言われたことを思い出して、人数分のお菓子を選ぶ。おばあちゃんにはこのクッキーで、家族分にはこのお菓子で…気が付くと、両手には乗り切らないほどのお菓子が乗っていた。
「華花ちゃん買いすぎじゃない?」
レジにたどり着くまでに何度同じことを言われたか。でもその度に、
「いや~お母さんにいっぱい頼まれちゃって。」
とごまかし早歩きでレジに向かった。
「……四千五百二十円です。」
お。ギリギリ払える。でもその前に値段よりも気にしなければいけないことがあった。そう、みんなの視線だ。レジ横にあるモニターにははっきりと『四千五百二十』の文字が出ていて何やらひそひそと声が聞こえる。
うわぁ、やったわ。持ってきていい金額は三千円だからこの値段は絶対ルール違反だとばれる。かといって、この混み入った状況でもう一度並びなおすのはきっと集合時間に遅れてしまう。
「あーもう!いいや!」
そう言ってその分払い、一人だけ他よりワンサイズ大きいビニール袋を持って、何とか集合場所へ走った。
あとで蘭々ちゃんに、大丈夫かと聞かれたがこのことは内緒にしてほしいと頼み込んでおいた。信用してるぞ蘭々ちゃん。



