2回目の出会えた奇跡というものは

バスで移動した私たちは、早速グループ行動になって活動開始した。
「待って、この坂きつくね?」
貫太がいきなり弱音を吐き始めた。
「なんだよ、まだまだだな。」
「きついもんはきついだろ。てか、華花もうあんな所まで行ってるし。女子のくせに体力ありすぎ。」
坂の途中で止まって貫太達を待つ。確かにこの坂は想像以上に長い。なのに、この坂を上らなければ店にはたどり着かないのだ。ほら、こう言っている間にも他のグループは私たちを追い越してそそくさと登って行った。
「早くいこ。」
短くいって勝手に歩き出すと、他のみんなもついて来てくれた。今のは半強制的だったか。
しばらく歩き続けるとやっと初めに行く予定のおかきの店が見えた。
「皆!着いたよ。」
「あー疲れた…早く食べたーい。」
今まで静かだった夢と結も、ほっとしたようだった。
そのおかき屋はおじいさんが一人で働いていて、砂糖醤油やきな粉などのおかきがたくさん並んでいた。私はその中でずっと楽しみにしていた串刺しの濡れおかきを頼んだ。
はいよ、と言われて、おかきを受け取る。他の四人は普通のおかきやせんべいを買っていた。
「いただきまーす。」
全員で挨拶をしておかきを口の中に入れる。
「やばい、めっちゃおいしい!」
心の中でそう思ったのに、何故か声に出してしまっていた。でもそのくらいおいしい。砂糖醤油の味がすごくしみ込んでいて、濡れおかきだからかしんなりしている。
「おいしいね。」
お互いにそう言いあえて、雰囲気も良好だ。このまま続いてほしい。
「華ちゃん見て!先生面白い!」
そこには違うグループの子たちも集まっていて、蘭々ちゃんが私にそう言ってくれたみたいだ。
そして、先生のほうを見てみるとどこかで買ったであろう饅頭を口の中ぱんぱんに詰めている先生がいた。