2回目の出会えた奇跡というものは

「やっとこの日が来たぁぁぁぁ!」
朝からクラスの男子がそんな事を叫んでいた。
ほかの男子、女子も大盛り上がりだ。勿論私も顔には出していなくても心の中はウキウキしている。だって、六年生と言ったら修学旅行でしょ!
「華ちゃん今日一緒にまわりたかったけど楽しみだね!」
「だね〜」
朝から蘭々ちゃんが来てくれた。蘭々ちゃんとは、グループが違って一緒にまわることが出来ない。それはとても残念な事だが仕方がない。
よし、こんな時くらいはっちゃけて楽しもう!
ガラガラガラ…
「おはようございまぁす!」
樋口先生が来たそうだ。そっちを見ようとして、方向転換する…げっ
「先生の髪の毛ヤバくない?」
蘭々ちゃんが、そういう。
「うん…」
先生はワックスで髪をまとめ、ロックバンドでドラムかギターを担当している人のように、まぁ言ってしまえばトゲトゲしてた。
「うっ…」
思わず笑ってしまう。だって面白いんだもん。
髪型が変な訳じゃない。ただ、いつもと違いすぎて面白いだけだ。そういえば先生はエレキギターを練習していると前に聞いたことがある。
その影響かもしれない。
「よぉし、盛り上がっていくぞー!」
「イェェェェェェイ!」