六年生の一年はもう後期に突入していて、クラスには少し油断が生じていたようだ。
「何でここまでしかやらないんだよ。」
樋口先生が私達にそう言った。
今は、修学旅行に向けた目標決めで話し合っていたところだ。何故そんな事を言われたのかはいまいちよく分からなかった。
席が一番前の私には先生の顔がよく見えた。
え、なんかうるうるしてない?
先生が今にも泣きそうな目をしていた。私は周りを見渡してみた。でも、誰も気がついたような素振りを見せていない。
え、何。気持ち悪いのか、ただ充血しているだけなのか、単なる気の所為なのか、よく分からないけれど何となく嫌な予感がした。
「ごめん、今先生すごく泣きそうなんだけど」
そういった途端に涙が溢れ出した。
どうしてかということについて、私の頭の中もかなりカオス状態だった。
「ごめん。俺は、もっとお前らが出来ると思ってる。正直、家でも習い事でも大変だろうに学校の事でも頑張ってくれてて本当に凄いと思ってる。でももっと、もっと、出来ると思っちまうんだよ。」
そういうこと…こんなに私達に向き合ってくれてるなんて知らなかった。
先生、やっぱりめちゃくちゃいい先生だ。
「何でここまでしかやらないんだよ。」
樋口先生が私達にそう言った。
今は、修学旅行に向けた目標決めで話し合っていたところだ。何故そんな事を言われたのかはいまいちよく分からなかった。
席が一番前の私には先生の顔がよく見えた。
え、なんかうるうるしてない?
先生が今にも泣きそうな目をしていた。私は周りを見渡してみた。でも、誰も気がついたような素振りを見せていない。
え、何。気持ち悪いのか、ただ充血しているだけなのか、単なる気の所為なのか、よく分からないけれど何となく嫌な予感がした。
「ごめん、今先生すごく泣きそうなんだけど」
そういった途端に涙が溢れ出した。
どうしてかということについて、私の頭の中もかなりカオス状態だった。
「ごめん。俺は、もっとお前らが出来ると思ってる。正直、家でも習い事でも大変だろうに学校の事でも頑張ってくれてて本当に凄いと思ってる。でももっと、もっと、出来ると思っちまうんだよ。」
そういうこと…こんなに私達に向き合ってくれてるなんて知らなかった。
先生、やっぱりめちゃくちゃいい先生だ。



