放送委員か。と初めは思った。第一に私はあまり前に出たくないと思ったからだ。任命されるのはせいぜい図書とか美化だと思っていた。
でもまさか放送委員長になるとは自分でも驚きだ。
あとから、樋口先生が言っていたが私は人一倍あの中で声が大きかったらしい。
話していた私自身は全然そんなこと思っていなかった。というより、緊張でそれどころじゃなかったのかもしれない。
でも先生がそんなことを言ってくれて嬉しかった。


初めての委員会では、一人で委員長として仕切るのはリーダーを盛んにやっていた低学年の頃を思い出させた。
我ながら上手く出来たと思う。出しゃばりすぎず、恥ずかしがらずに。

帰りに応援してくれていた蘭々ちゃんに「おめでとう！」と言われた。また、他の女の子にも「話終わった瞬間にもう華花ちゃんに決めた」と言われた。少し照れくさかったがこんなに自分が友達に思ってもらえていたと思うと嬉しかった。