2回目の出会えた奇跡というものは

家に帰ってお母さんに決めたことを報告したら応援してくれて嬉しかった。決めたからにはやるしかないと思った。
二日後に意気込み発表と投票がある。それまでに原稿を決めて、発表の練習をしなければいけない。


立候補者が決まってから先生も他のみんなもかなり忙しそうになった。休み時間にやっていたドッヂボールも立候補者以外で行う為人数が激減していた。
クラスの雰囲気もピリピリとしていた。
「委員長の立候補者集まれー。」
休み時間に先生に呼ばれた。ぞろぞろとクラスの子達が集まっていく。私もそれに倣って隣の教室に移動する。
「委員長というのは…」
また始まった…。何回この話を聞かされるのか。
今知ったことだけど、隣の二組の立候補者も合わせて全員で十三人だ。その中で委員長になれるのは八人。
五人が…落ちる。
今まで、一度もこのような投票で落ちたことがない私にとってこれは絶対に落としたくないものだ。
後々、委員長をやる上での覚悟を聞かされたがどの話も私にとってはただのプレッシャーでしか無かった。
周りの人もなんだか険しい顔をしているし、まだ本番じゃないのにまるで本番かのような緊張が走る。
絶対に受かってみせる!