あまりにも急に仲良くしてくれたから、戸惑いを隠せなかった。蘭々ちゃんと話す時は絶対に言葉が詰まって上手く話せないし、笑顔も作れない。
でも、蘭々ちゃんは「いいよ！」とか、「華ちゃん流石！スゴすぎ」とか言ってフォローしてくれていた。
あれから蘭々ちゃんをよく見るようになって誰にでもそうやってフォローをしながら話してることに気がついた。
優しいって思った。素直にただ純粋に羨ましいって思った。
あんな風に話すことなんて私には出来ない。
って諦めた。人はこんなにも変わってしまうものなんだと身をもって感じた。
まだ一年くらいしか経ってない。私があまり人と話さないようになったのが。
面倒くさくなった。人に意見も合わせて笑顔も作るのが。
だから別に一人でもいいと思った。
それに、蘭々ちゃんが私に話しかけてきたのだってある意味罠かもしれない。
何処かで陰口かまされていることだろう。
ウザイって。
そんなのもう、どうだっていいけど。
そんな事なら、いちいち気力使いたくないしバレエをやってたい。
なんて馬鹿な人間なんだろう、私は。