2回目の出会えた奇跡というものは

「やっぱり、凄くいいと思います!」
「はぁ、ありがとうございます。」
今私は、先生に小説を褒められている最中である。
いやー、嬉しい。嬉しいけど…圧が凄い。
流石は熱血教師。
そりゃあクラスは賑やかになるだろう。
私は、このクラスの雰囲気があまり好きじゃなかった。
皆先生に言われた事ちゃんと守って、やってるオーラ出して、なんか、無理してる。
先生が悪いわけでは無いし、そのオーラが本当に出ているとも限らない。
でも、何となく居づらい時もあった。
ふぅ、と小さく溜息を漏らす。
先生の話は終わって自分の席に着く。
ど真ん中で一番前の。
周りの子達は、友達と騒ぐ人もいれば真面目なリーダーでキャンペーンだの、今週の振り返りだの話している人もいる。
なんで私はあの中に入れないんだろ。
なんでなんにも考えずに友達と遊べないんだろ。
なんでなんで。自分に言う。
きっと、話しかければ笑顔で入れてくれるに違いない。
「一緒に遊ぼ!」
って、次から来てくれるに違いない。
でも、なんでそれが、その一言が言えないんだろう。
そんなこと分かってる。
期待してないんだよ。自分にも周りにも。
私はみんなを上から見てる。クラスメイトをバカにしてる。
それくらい自信を持っている。
或いは頭が狂ってる。
そういう自分は正直嫌いで何処か気にってて…
本当に人間って不思議だ。