「華花さん。」
帰ろうとしたところで、先生に呼び止められた。
ま、まさか、あの事じゃないよね？
お願いします、神様！
ちゃんとした自学にしますから！
「あのお話って自作ですか？」
「え、あ、はい。」
「素晴らしかったです！これから毎日1ぺージずつでもいいので進めていってください。楽しみにしてますよ。」
「はい。って、え？」
あ、いや、なんでもないです。ありがとうございます。
そう言ってさっさ教室を出た。
嘘？怒られなかった。猛ダッシュで教室から出た為荒れた息を整えながら、頭フル回転で考える。
なんていい先生なんだ…
「嘘ー。」
だとしたら優しすぎん？
自分と会話をする。

とにかくその日は、驚きの一言で片付けることができるような一日だった。